井の頭恩賜公園100歳記念ウィーク 「井の頭学園祭」

吉祥寺にある井の頭恩賜公園が2017年に100周年を迎えるため、それを祝してこれまでに三鷹市・武蔵野市・東京都によって「100祭」という名前で不定期に地域振興イベントが行われてきました。そして、その集大成として2017年五月のゴールデンウィークに井の頭恩賜公園100歳記念ウィークが開催されました。そのうちの5/4(木),5/6(土)の二日間、井の頭100祭学生プロジェクトチーム、Media100の学生達を中心として大規模な合同学園祭、井の頭学園祭が開催されました。東京大学、国際基督教大学、亜細亜大学、杏林大学、日本獣医生命科学大学の学生が中心となり、早稲田大学、慶応義塾大学、日本女子大学や、明治大学、成蹊大学など非常に多くの学生たちの協働によってお祭りが実施されました。このように様々な学生、同世代の人間が大学というコミュニティの枠を超えて交流し、その知識やクリエイティビティの発露によってイノベーションを行うというMedia100の理念のもと、お祭りは実施されました。このお祭りでは100年という契機から「これまでの100年、これからの100年」というテーマを掲げ、学生たちが吉祥寺という街の未来に向かってクリエイティビティを発揮していくことを目指します。我々は井の頭公園の100周年をただ祝うだけに留まらず、様々な観点から吉祥寺というコミュニティを振興し、学生たちが自由に挑戦できるようにしました。2017年はアニメ100周年、ジャズレコード史100周年であり、そして吉祥寺という街にアニメとジャズが深く根付いているということからこれらの要素を取り入れたお祭りを設計したのです。お祭りは大きく分けてブースとステージの二つに別れて制作されました。

ブース企画は、祭の「空間」を作り出すものです。ブースはお祭りの露店に近いもので、学園祭の出し物が行われているテント群を差します。一定のコンセプトはありますが、異なるバックグラウンドや目標を持った多くの組織が 同じ場所に存在し、同じお祭りを構築しているという意識を持たせることで、一種の『界隈牲』をもった場所を来場者に提供することを目標として作成されました。

ブースには地域振興ブースとフェスタブースがあります。地域振興ブースは井の頭公園近隣大学や地域団体などによる出展によって「地域振興」を担います。学生団体と社会人団体が混在し、正に老若男女、地域一丸となって、井の頭公園、ひいては吉祥寺に根付く「井の頭魂」を発信してくブースです。お祭りにきた家族づれや地域の人が楽しめるようなマジックやフェイスペイントなどの出展を行います。KELC Street Trickers、マジック愛好会、Rafikiなどといった地域の大学の学生たちに趣向をこらして担ってもらいました。

対して、フェスタブースは井の頭学園祭の「学園祭」要素を担うブースです。学生たちが自分たちの未来に向けてどんなことを思い、今活動をしているのかを発信していきます。「これまでの100年、これからの100年」というテーマを掲げる井の頭学園祭の「これからの100年」の部分を表します。吉祥寺を表すようなモニュメントの設置や、アニメのセル画塗り体験など、エンタメ性の強い展示を行いました。学生アニメ製作チーム、明日の建築会、廃校文化祭実行会などといった学生たちによって楽しさのあふれる展示を行ってもらいました。特に明日の建築会は吉祥寺のジオラマを作成、現在の吉祥寺を検証し、吉祥寺を表すモニュメントを作成しています。そのうえで未来の吉祥寺がどうなるのかを予想する展示を行いました。

ステージ企画は来場者がお祭りの華やかさを受け持ちます。人々が高揚を感じる企画を作成し、かつ、我々のテーマである「地域振興」や、公園全体の雰囲気とマッチしたステージを形作ることを目指しました。野外ステージと競技場本ステージの二つのステージで、今を生き未来へと歩んでいく学生たちによるパフォーマンスを行いました。

野外ステージではアカペラfesを行いました。アカペラ団体によって一日アカペラのみのステージを作り上げます。井の頭公園の入り口で常にさわやかな歌声が流れることで、「お祭り感」と「公園の過ごしやすさ」を両立させることを目指しました。早稲田 Street corner Symphony 一橋 The First Cry、青山Music Box Societyなどの学生たちが出演しその美しい美声を披露してくれました。公園の入り口にある野外ステージでは多くの人が立ち止まり賑わいました。

また吉祥寺に深い縁を持つインディーズアーティストたちを特集したステージ企画も用意しました。吉祥寺・武蔵野にはライブハウスが多く、近隣では路上ライブが行われ、武蔵野音楽祭でもインディーズアーティストが活躍しています。こうした街に根付くアーティストと、公園でパフォーマンスしているアートキャストを同じステージにあげ、吉祥寺・井の頭公園への思いを表現してもらいました。ぽていと、The Buddy Time、カテリーナといった出演者たちによって吉祥寺という街の持つ独特のアート文化、クリエイティビティが表現されました。

最後に、お祭りの華やかさを最も創出する部分として学園祭のような様々な学生たちによるパフォーマンスが披露されました。copia、メルティングぽっと、ungridといったアイドルコピーダンスサークルによる躍動感あふれるダンスパフォーマンスを用意します。彼女たちのダンスは非常に魅力的であり、多くの人が彼女たちにくぎ付けになっていました。また、亜細亜大学軽音楽部、成蹊モダンジャズグループによる素晴らしい生演奏が行われました。彼らの演奏には躍動感があり、こちらも多くの人を魅了していました。そして、井の頭鼓響という井の頭に古くから伝わる盆踊りをパフォーマンスを披露した学生たちが、地元住民と協力して行い、多くの人と触れ合いました。

井の頭学園祭は成功の裡に終わり、来場してくださった皆様、そしてお祭りに参加してくれた多くの学生たちに満足してもらうことができました。そして、多くの学生たちとの協働の中で様々なアイディアが生まれ、イノベーションが起きました。この協働が、我々の同世代の学生たちが将来を考え、未来に向かって走り出す良い契機となったのではないかと思います。Media100はこれからも同世代のクリエイティビティをまとめ、新時代の可能性を提示していきます。