明治大学Copiaインタビュー

学生アイドルこの単語を聞いて皆さんは何を思うでしょうか。AKBSKE、エトセトラそういったアイドルにあこがれている女の子たち?小さなライブハウスで頑張る地下アイドルのような人たち?様々なイメージがあると思います。

Media100ではそんな「学生アイドルの世界」を特集。記念すべき第一回として、学生アイドルNO1を決める大会『UNIDOL

その優勝団体である『明治大学Copia』部長の阿部さんにお話を聞きました。

プロフィール

阿部真美子さん 明治大学3年 / 明治大学Copia部長

まず、阿部さんがCopiaに入部したきっかけを教えてください

阿部)はい。私自身小さいころからアイドルとダンスがとても好きで、それこそ鏡の前で踊ったりしてました。中学高校時代は学校にダンス部みたいなものがなくて、ダンススクールに通っていたんですけど、大学に入ってもやっぱりダンスはしていきたいなって思って。

それでAKB48とか王道なアイドルの曲が好きだったのもあって、「明治 アイドル ダンス」で検索してヒットしたのがCopiaだったんです。

Youtubeとかでも見てみるとすごく大きなステージで大人数がパフォーマンスしていて、すごいなあって思ってみていたんですけど、実際に新歓期に生でステージを見たのが入る決心をしたきっかけでした。

新入生限定で見れる「スタートダッシュフェスティバル」というのが明治にあるんですけど、そこで踊っていた先輩方が本当にキラキラしていて、先輩方みたいになりたいなぁって。ありきたりな理由ですけど、そこで参加を決めました。

記者)ほかのインカレとかはあんまりみてなかったんですか

阿部)考えてはいましたけどやっぱり明治大学の中でっていう思いは強かったですし、力を入れているインカレってのもあんまりなかったんですよね。動画とか見てもCopiaのダンスがやっぱりすごかったですし。

記者)やっぱりダンスの実力で選んだみたいな。

阿部)そうですね。一番クオリティは高かったなと思います。

UNIDOLって大会があるじゃないですか。昨年度Copiaさん優勝されてますよね。阿部さんの入部当時からCopiaってやっぱり有名だったんですか?

阿部)有名というか、強豪ってイメージはやっぱりあったと思います。明治でしっかり活動しているコピーダンスサークルがCopiaだけっていうのもあったんですけど。私たちの世代が入る年がちょうど、UNIDOLで優勝した冬のすぐあとだったので。

記者)UNIDOLの中でもやっぱり古参じゃないけど、歴史がある団体ですよね

阿部)そうですね。最近になってUNIDOLも注目されてて、それこそテレビで取り上げられるようになったりしてますけど、始まりは67年前で「立ち上げ」みたいな時代からうちは出させてもらっているので。本当に初代のころからのグループですね

記者)あー、最近めっちゃ大きくなってますよね。UNIDOL。関東関西で地区予選やったりみたいな。

阿部)そうですね。ただ今のUNIDOLは昔と結構雰囲気が変わってきていて、私たちは

来年は出ないつもりにしています。

アイドルだけど、アイドルじゃない。Copiaの誇りと文化

UNIDOL参加辞退?

阿部)うちのサークルって、最初はいるときに「アイドルになりたい娘」は落とすんですよ。

記者)えっ!?アイドルコピーダンスサークルなのに?

阿部)はい笑 私も最初入ったときに先輩から「このサークルではアイドル要素のあるものはダメ」って言われて「ん??」ってなったんですけど(笑)

要するに本物のアイドルみたいにチケットに握手会の権利をつけたり、チェキの販売をしたりみたいなことはやめようってことで

記者)それこそ地下アイドルの活動みたいなってことですか?

阿部)そうですそうです。こう言ってしまっては身も蓋もありませんが、2000円くらいで女子大生とつながれる機会なので、男性客とかはやっぱり「女の子」目当ての人とかもいますし、そういうものとは隔絶してダンスを魅せるところに集中してやっていこうというのが部の方針なんです。それで最近、UNIDOLが初期のころの「コピーダンスの大会」というよりもそういった「アイドル要素」に寄ってきてしまっているんですね。ダンスのクオリティよりも個人個人の個性を評価して点数をつけようみたいな。そういった状況を見て、うちの雰囲気とは合わなくなってきたのではないかという話になり、来年のシード権も持っていたんですけど辞退することになりました。

うちのチームのTwitterとか見てくれればわかると思いますが、絶対個人を売らないようにしてるんです。「だれだれのファン」みたいなことにならないように、個人のTwitterアカウントは持たず、団体として一つの活動をしていこうという方針でずっとやってきています。

記者)結構勝手なイメージで、「学生アイドル」のサークルってみんなアイドルと同じようなことをやってる印象を持っていました

阿部)そうなんですよね。実際そういうところもあるのでUNIDOLも変わってきているんだとは思うんですけど、危険なこともあって、誰に撮られたかわからない写真が出回ったり、個々人に熱狂的なファンがついたりみたいな。そういうのはうちがやりたいことではないよねってことで、新入生にもしっかり伝えるようにはしています。もちろんアイドルは好きなんですよ!ただアイドルを見たり曲を聴いたりするのがすきなだけで、アイドルになりたいわけではないんです。「アイドルが好きなダンス部」みたいなものだと思ってくれれば。

記者)やっぱりブランディングじゃないですけど、魅せ方とかも気にされているんですね

阿部)そうですね。ブログには集合写真しかあげないとか、外部のお客さんにたくさん悔いてもらうというよりは明治の学生に対してプロモーションしていったりといった傾向はありますね。

記者)身近な人に楽しんでもらおうってことですね。

イベントの主催~全員がやりたいことをやるために~

UNIDOLという大きな大会に出ないとなると、今後はどのような活動をしていくんですか

阿部)はい。今年の7月にCopia主催でイベントを一本打つことになっています。今までは学園祭でのステージや、企業さまからの依頼、外部イベントへの参加などで踊っていたんですけど、自分たちが引退するまでにやりたいことってなんだろうって考えたときに、全員が11曲、好きな曲を踊れるイベントみたいなものがあったら最高だねって話になって、じゃあ自分たちで長めのイベントを主催しようってことになりました。アイドルの曲ってたくさんあって、それこそAKBみたいなメジャーどころから、あんまり知られていないマイナーアイドルの曲まで幅広いんですけど、イベントではやっぱりメジャーな曲の方が盛り上がるのでそっちに偏りがちなんです。ただサークル内では結構マイナーどころの需要があるんですよ。そういうサークル内での需要と、もっとCopiaのいろんなパフォーマンスが見たいっていう声もあって、需要と供給の一致みたいな形で決まっていきました。

記者)優勝団体がUNIDOLのシード権蹴って、代わりに自分たちでイベント作っちゃおうとかかっこよすぎますね。でもイベントの準備って大変じゃないですか?

阿部)そうですね。一番苦労するのは練習時間ですね。いつものイベントと違ってやる曲数が半端ではないので、その分練習時間も多くとられます。全員のスケジュールを合わせて、どの日にどの曲をやるのかを決めて。もちろん部員のモチベーション管理も大変です。11曲やりたい曲を必ずやるということは、やりたい曲がない練習日も部員にとってはたくさんあることになります。そういう日に部員のモチベーションのばらつきをどうしていくかとかも課題ですね。個々のバイト、授業の予定とかも考えると練習は夜とか朝になることも多くて、23時から翌朝6時まででスタジオを取って徹夜練習みたいなことも結構あります。

記者)23時から6時って半端じゃないですね。ものすごく泥臭いことをやってらっしゃるというか。さっきもおっしゃっていましたがほとんど部活というか。

阿部)はい笑 ダンスのクオリティを上げるためにはそれなりに練習が必要ですし、それだけじゃなくてステージ演出とかもすべてこちらで考えないといけないので、そういった練習もしています。ただ踊るだけじゃなくて、目線はどこに向けるのかとか、振り付けのアレンジはどうするのかとか。アイドルのダンスって元の人数とわたしたちが踊るときの人数が違ったりもするので、どうやって曲と自分たちの人数と元の振り付けとをうまく調和させていこうみたいなことは考えています。

記者)演出も考えてらっしゃるんですね。自分もAKB世代で、2014年度の紅白歌合戦で紅組が優勝した時の演出がすごく感動したんですけど。大島優子と前田敦子がサプライズ登場したやつです。そういった演出とかもするんですか?

阿部)そこまで大掛かりな演出は考えていませんけれど、自分が一年生だった時に卒業する先輩方がハイタッチしながら2列になって入り混じっていくみたいな振り付けのアレンジがあって、それが本当に楽しそうで、仲良さそうで、自分たちもやりたいって思ったのでそれは今回のイベントに組み込んでいます。

記者)そういう伝統が受け継がれていくのも強みですね

引き継がれる「憧れ」と「責任」

将来の自分と、いまの活動とのつながりについて教えてください

阿部)私はアイドルになるわけではないし、ダンスを職にするつもりもないので、今の活動が自分の将来にどうつながるかっていうと難しいです。先輩方も普通に一般企業に就職されていますし、直接的につながるということはないだろうと思います。ただ、このサークルは上級生の責任がすごく強く求められるところがあって、責任感だったり、主体性みたいなものはかなり養成されたんじゃないかな、と。高校までの部活とか、スクールとかって、顧問やコーチに言われたことをやる受け身の姿勢でよかったんですよ。

記者)与えられた環境とまで言ったら言い過ぎですけど。

阿部)そうですね。その通りだと思います。大学に入って、ダンスもうまくてサークルのマネジメントもできる先輩方にあこがれて、今自分たちもその「先輩」としていろいろなことを自分でやっていかなければいけません。私たちが振りを決めないと練習はできないし、練習日程も、場所、内容もすべて決める必要がある。そういう状況の中で培われたものはやっぱり責任感であったり、すぐ自分で動く主体性みたいなものだと思います。振りも自分で動画を見て研究したり、自分しかわからないからみんなの前で教えたり、ダンスの技術も当然磨かれましたが、そういう幅広い力をつけていける環境ではあります。

あと将来のことではないですけど、見方がかなり変わったというのはあります。最初はキラキラしてる先輩方のステージを見ただけだったし、「明治のアイドル」みたいな紹介をされるわけですよ笑 それが入ってみたら実質ダンス部だし、深夜練すごいし、逆に言えばAKBとかもそういうすさまじい努力をしているんだろうなって。同じくらいの年でそんなに頑張っている人もいるんだから自分も頑張ろうって前向きになれたりもします。

サークルとしてのこれからをお聞かせください

阿部)Copiaっていうサークルは6代目なんですけど、自分が入って青春をかけた時間ですしサークルなのでずっと残っていてほしいなとは思いますけど、アイドルとかずっと続くものじゃないですし、いただいたイベントを大切にしつつ、その中でも単独公演とかで自分たちやりたいことを同期だったりとか後輩とかと一緒に作り上げてほしいと思っています。

コピーダンスサークルのこれからみたいなことで言うと、それこそUNIDOLとかで色々言いましたが、そのサークルさん、サークルごとに魅力的な点もやっぱりあり、私たちが考え付かないような宣伝の仕方だったりとか公演の魅せ方だったりだとかあると思うんです。なので争わない程度にそれぞれの良さを活かしていけたらな、と思います。

記者)うまくすみ分けて、Copiaさんには結構ストイックなダンス集団としてこれからも活躍していただきたいなと思います。

(阿部)そうですね笑 完全にコピーアイドルダンスサークルとしてでなくてダンスサークルにシフトしてもらってもいいですし、自習的なイベントを開いてもらってもいいと思うんです。サークルごとにどこに重点を置くかってことにはなるんですけど、Copiaでやる人っていうのはやっぱりアイドルが好きだし踊ることが好きなので、好きなことを活かして大学生活を楽しんでもらえたらなというのが一番にあります。同期が11人いるんですけど、みんなこのサークルの活動にしかかけてないって所があって、でもその分やっぱり絆は強く、大学生活でもめったにできないことを経験させてもらっているので、その環境に感謝しつつこれからも後輩たちには頑張ってほしいなって。

記者)ありがとうございました。

終わりに

知られざるNO1アイドルコピーダンスサークルの裏側を語ってくれた阿部さん。彼女に主催イベントで何をするのか聞いてみた。

記者)11曲、やりたい曲とのことでしたけど、かく言う阿部さんはどんな曲を希望されたんですか?

阿部)私はAKB48の「上からマリコ」を希望しました。わたし名前が「まみこ」なので、篠田麻里子の登場シーンをまねて、「上からマミコ」しようかななんて笑

本当に「やりたいこと」に全力な阿部さんでした。これからのCopiaに注目ですね