国際基督教大学メルティングぽっとインタビュー

「学生アイドルの世界」特集の第二弾として、今回はメルティングぽっとに所属する、小黒尚子さん(左奥)、鼻戸理沙さん(中央奥)、野口ひろみさん(右奥)、木村百合さん(左手前)、高橋和さん(中央手前)、金子有希さん(右手前)からお話をお聞きしました。

今やテレビでアイドルを見ない日がないという程に、アイドルはある種ありふれた、誰にとっても当たり前のものになってきています。そのような中で日本人国際基督教大学(ICU)公認の唯一のアイドルファンのためのサークルであるメルティングぽっとはどのような考えをもって活動しているのかを取材しました。

メルティングぽっとはどうやって生まれた?

なぜメルティングぽっとを創設したのですか?また、なぜこのサークルに参加したのですか?

高橋:私はKPOPのダンスサークルに入っていたのですが、日本のアイドルが好きで日本のアイドルダンスをとても踊りたくてこのサークルを設立しました。KPOPのサークルの中から日本のアイドルのダンスを踊りたい人を呼んだり、ユニドルという大会があるんですがそれに参加したいって人を募ったりして五人くらいで始めました。

野口:私はこのサークルの創設に立ち会っていたんですけど、最初の半年くらいはあまり活動せずにずっとでていなかったんです。去年の四月、新入生入学時のクラブオリエンテーションなどでダンスを披露する場があって、そこから本格的に活動を始めました。本格的に活動を始めた理由は友達に一緒にやらないかと声がけされたからですね。結構気軽な気持ちで参加しました。

鼻戸:私もKPOPのサークルに入っていたのですが、KPOPだけじゃなくてJPOPもやりたい、違うジャンルにも挑戦したいと考えて和(高橋さん)と一緒にこのサークルを立ち上げた一人です。最初はKPOPサークルのメンバー+ひろみって感じでKPOPサークルの色が強かったんですけど、だんだん4月になっていろんなメンバーが入ってくるようになって今のサークルの形になりました。有希もそうだよね?

金子:そうだね、私は日本のアイドルに興味はなかったんですが、大学に入って何か一つのことに夢中になれるようなことをやりたいなと思っていました。それでユニドルっていう大会がすごく厳しい大会だって聞いていたのでそれに向かって頑張りたいなと思ってこのサークルに入ったんです。応援してくれる人もいたもんね。

小黒:私はもともと和と別々のサークルでつながってて、その縁で誘われて入りました。私が好きなのはダンスアイドルだと、ジャニーズなんですけど将来的に踊る機会も増えるかもしれないし一緒にその機会を増やしていこうと誘われました笑

木村:私はICUに合格してからツイッターを通じてメルティングポッドのことを知って、動画を見たりしてこんなサークルがICUにあるんだと驚きました。それで私もともとアイドルが大好きだったので、興味があったんですけど……

鼻戸:恥ずかしい?

木村:そう恥ずかしくて(全員笑)。入るのは厳しいなと思って。友達とかに冷やかされたりとかそういうことばかり気にしてしまって入れなかったんです。でも六月くらいにICUの他のサークル、アカペラサークルのオープニングアクトにメルティングポッドが出演してて、初めて生で見たんですが本当にすごかったんですよ。みんな本当に一生懸命で、ただアイドルの真似して踊ってるとかではなくダンスとかも綺麗にそろっていてすごくかっこよかったんですね。それを見て自分もこんなきらきらした人になりたいと思って、大学生活も一生に一度だし、自分のやりたいことをやろうと参加しました。

鼻戸:今思うと、メルティングぽっとは創設期は本当に大変でコンセプトや方向性をどうしていこうかなんてことを悩みましたね。乃木坂はお嬢様系で、AKBはウェイ系で、メルティングぽっとはICUだしミステリアス系?なんて言ってました。

高橋:本当に迷走してましたね(笑)コンセプトを決めてどう売り出していくかなんてことはマネージャーと一緒に何時間もかけて話し合ってましたね。マネージャーは私たちのプロモーションのために色んなことをしてくれました。イベントのサクラだったりホームページの作成だったりと広報活動を背負ってくれてました。

鼻戸:ステージに対しての客観的な意見とかもよく言ってくれて、すごく参考になってたんですけど、元々、マネージャー自身はアイドルに全然興味なかったみたいなんですよ。マネージャーが参加した理由はICUで熱いものがしたいってことでした。アイドルとか興味ないけど、プロモーションでどこまでメルティングぽっとを押し上げていけるのか試したいって言ってました(笑)

メルティングぽっとはどうやって人を集めている?

部員の数は何人くらいですか?

鼻戸:15人くらいで後輩がすごく少ないんです。留学生入れて三人くらいで、留学生いなくなっちゃうので。新入生をどれだけいれるかが勝負って感じですね。次の新歓が勝負ですね

野口:勝負しよ!(全員笑)

新歓に向けて今何かしていることはありますか?

鼻戸:パフォーマンスですね。このインタビューの後も練習をします

高橋:クラブオリエンテーションがあるのでそれのパフォーマンスの練習をしてます。

野口:そこで新入生をアトラクトするためにね。

木村:六月にも新歓ではないんですが、単独公演がありますね。

自分たちだけで、その単独公演の運営をされると思うのですが、詳細をお聞きしてもよろしいですか?

高橋:ICUの多目的ホールを貸し切ってそのイベントをやります。普段は団体さんのイベントにゲストとして呼んでいただいたりってことが多いんですけど、今回は私達だけ単独でやりますね。六月一日の19時半からやります。

鼻戸:今回は本当に単独なので製作とか舞台監督とか演出とか全部自分たちで割り振って一から舞台を作ってます。

踊られる時間や集客はどの程度ですか?

金子:一時間前後を予定していて、100人くらい集客できそうかなと考えております。

集客はどのようにされていますか?

野口:SNSとかですかね。ただ、コミュニティが結構狭い大学なので誰々の友達が知り合いだったりするのでそういう関連で人づてに誘ってます。人海戦術ですかね(笑)

鼻戸:あとは、他のサークルでもやってることなんですけど昼休みにチラシを配ったりしています。

アイドルグループの苦労

―100人、人を集めるのって振興のサークルでもありますし、結構大変だと思います。人数を集めるということ以外に大変なことってありますか?

木村:私たちのサークルの人数が少ないので仕事を全員にふらなきゃいけないんですが、サークルに参加してくれている留学生に対しては日本語が難しいところがあるので、できない約束が多いんですよね。

高橋:単純に言葉の壁があってふりを教えるときとか結構大変ですね。しゅっとやってって言っても通じないこととか(全員笑)

野口:うちのサークルには10人しかいないんですけど逆に人数として10人もいるので、10人の気持ちを一つのゴールに向かってみんなで同じ方向を目指すっていうのがすごく難しいと思ってます。難しいっていうのはモチベーションの維持とか、みんなが同じ方向を同じレベルの気持ちでむくっていうのが難しいと思ってますね。気持ちに差ができるのは私は仕方ないとは思うんですけど、いかにお互いにカバーできるのかが大事だと思います。親しき中にも礼儀ありではないんですが、やるときはやるとか締めるときは締めなきゃいけないっていうのが、みんな仲がいいので結構区別をつけるのが大変です。そもそもゴールに向かってみんなが一緒に進むっていうのが自分がサークル運営する立場になってから本当に大変なんだなと私は思うようになりました。

先輩たちの姿を見て新二年生の皆さん、思っていることはありますか?

木村:ダンスリーダーというものを曲ごとに決めるんですけど、私は最近そのダンスリーダーをやり始めました。ダンスのフリ入れとかも自分でyoutubeとかで踊りをみてインプットしなきゃいけないんですけど実際にメンバーに教えるのがすごく難しいです。私高校時代は委員長とか副委員長とかをしていて人を引っ張っていくこととかを経験をしてきたんですが、それでもやはり教えるとなると難しかったです。教えるときに言葉とかもどう表現していいかわからないこととかがあって、今まで先輩たちが教えてくれていて、先輩たちはスムーズにダンスを作っていたけど自分でやるとこんなにも大変だったんだなと実感しました。

他にサークルの苦労はどんなものがありますか?

鼻戸:メルティングぽっととしてICU祭や他のサークルのオープニングアクトなど学校内でダンスを披露することがすごく多くなっているんです。会場にはICU生がすごく来るんですが、その時にフリが少し揃ってなかっただけでICU生のイメージがメルティングぽっと、フリ揃ってないし適当にやってるだけじゃないかとなるかもしれなくてそれがすごく嫌です。なので、毎回ちゃんとしたパフォーマンスができるように振り付けは練習の時も細かくしていて、一個一個のステージを作るための練習が大変ですね。当たり前なんですけどね、サークルなので。

野口:アイドルが好きな人だとわかると思うんですけど、ファンの人がダンスをする時はアイドルより揃っていないと見ていて物凄く楽しくないんですよ。アイドルの人は可愛いしアイドルなので揃ってなくてもカチッと嵌まるんですけどね。

鼻戸:私たちはアイドルじゃなくて、パフォーマンスで見せなければいけないのでそこは大変ですね。そういうステージをちゃんと成功させなきゃいけないという責任感の下、活動はしています。

メルティングぽっとで変わった自分

サークルに入った後と入る前で自分で変わったところはありますか?

鼻戸:高校時代サークルに入ってた時は部長とかはしていなかったのでサークルの運営を任せっきりだったのですが、今サークルを引っ張っていく立場になって責任感は芽生えました。あと、サークル活動をするうえで何を重視していかなきゃいけないのかを考えるようになって、全体、組織のために何をするべきなのかは考えられるようになりました。雰囲気作りとか大事ですよね。

木村:昨年のICU祭の担当をやってたんですけど、ステージの内容も決めなきゃいけないし、提出書類の締切も打ち合わせも多いしで、マネジメントが大変でただダンスをするだけじゃ終われなくはなりましたね。そして、それはすごくいい経験になりましたし、やりがいはすごくありました。

木村:私は自分でも未熟だなと思う面は沢山あるんですけど、団体でいるときに自分の立ち位置というか自分がどういう風に歯車として動けば一番組織の効率がいいかってことをちゃんと考えて行動しようと思うようになりました。

高橋:部長って一人一人の部員にインパクトを与えちゃう立場なのかなと思ってます。私がモチベーションを失くしてしまったら、部員に影響を与えちゃうし、上の立場に立つのならみんながやる気ない時は自分からやるよー!と声をかけてみんなのモチベーションをどうにかしてあげようとは考えるようになりました。

メルティングぽっとから見るユニドル

ユニドルは徐々に変わってきてて過渡期にあると思っているのですが、ユニドルにどういった思いで参加されていますか?

野口:私達の代で一回出場して、こんなものかと思いまして、私たちの代ではもう出場しなくてもいいかと思いました。後輩がでたいのであればもちろん応援しますけども。もともと最初に出場しようとなった時の時点でユニドルっていう大会そのものと私たちの大会に対するイメージに齟齬があったところがありました。私たちはダンスを魅せる大会だと思ってたんですけど、たぶん私たちが出た大会からアイドル要素っていうものがすごく強くなってきたという印象があります。私たちは大会でダンスで勝負をしたいと思っていたんですけど、実際は大会以外のところでの労力というかアイドル活動の部分が強すぎた感じはありますね。一学生としてパフォーマンスをしているつもりだったんですが、観客はそういうものを求めているわけじゃなかったんですよね。大会に出たこと自体はすごくいい経験で思い出にも残ったのですが、私たちの代は求めているものと少し違うなと思って次の参加はしなくてよいかなと思いました。ただ、出たこと自体は本当にいい思い出です。楽しかったです。

高橋:もちろん、ユニドルにもいいところがあって一つのたった七分間のステージに向かってみんな長い時間をかけて一緒に努力していく過程が好きです。それと、沢山のお客さんを前にして一晩だけ私が大好きなアイドルになれた気分になれるのが私はいいなと思いますね。

メルティングぽっとのこれから

アイドルのどこが好きで、どういったところを目指していこうと考えていますか?

鼻戸:アイドルってパフォーマンスで見てる人を元気づけてくれるじゃないですか。例えば疲れて家に帰ってアイドルの動画を見て、やっぱり頑張ろうみたいな。そういう風に私たちのパフォーマンスを見て人が元気になってほしいし、そういうサークルでありたいなと思ってます。

イベントやパフォーマンスでやりたいと思っていることはありますか?

高橋:今回、ICUの多目的ホールっていう比較的小さいホールで単独公演をするんですが、オーディトリアムっていう大きいホールがICUにはあります。そこの300人くらいのキャパシティを埋められるような公演をしていきたいと思っています。

これからサークルをどのようにしていきたいですか?

木村:留学生たちも自分たちの国に帰ってしまうのでやっぱりサークルの人数が少なくなってしまうのが不安で一年生を新歓で集めなきゃいけないなって思ってます。メルティングぽっとは知名度も上がってきているので、ただ、一杯新入生を集めるだけでなく、その評価を落とさないように、というより超えていけるようにしたいと思います!なので、まずはメンバーを学年問わず上手くアプローチして集めていきたいと思います!

皆さん非常に活動的で、アイドルダンスに全力で挑んでいることが伝わってきました。メルティングぽっとのこれからに注目です!